欧米が考えるアラキドン酸

2013年の厚生労働省の調べでは男性の平均寿命が80.21才、女性の平均寿命が86.61才でした。
WHO(世界保険機構)の世界保険統計2014年版では前年に引き続いて日本の男女が平均で世界一長寿でした。
こんなに小さな島国に住んでいるのに、どうして日本人は長生きなのでしょう?
医療制度が充実していることや、高齢者の社会参加率が高いことなどが理由としてあげられていますが、なんといっても食生活が関係しているのではないでしょうか。

日本人の伝統的な食文化「和食」が2013年のユネスコ無形文化遺産に登録されたというニュースはみなさんご存知でしょう。
和食の基本である一汁三菜の食事が理想的な栄養バランスなのだそうです。
そして、海に囲まれた日本だからこそ、豊富な魚介類が食卓にならぶ頻度も高くなります。
先進諸国の中でも動物性脂肪の摂取が特に少ないということが特徴です。
炭水化物を中心として、豆腐や納豆などの大豆製品と植物性たんぱく質を多く食べるため、動脈硬化などの予防につながる食生活ができているのです。

魚介類にはアラキドン酸がたっぷり含まれています。
日本人の場合は、普段の食生活で十分な量のアラキドン酸を摂取する事ができているのです。
アラキドン酸とは、ドコサヘキサエン酸(DHA)・エイコサペンタエン酸(EPA)・リノール酸・オレイン酸といった脂肪酸と同じ不飽和脂肪酸の仲間です。

特にアラキドン酸は脳の機能に働きかける生理活性物質であることが注目されています。
欧米では相撲取りのような巨大な人がよく町を歩いています。
日本人も「メタボリックシンドローム」がよく言われるようになりましたが、欧米人の様に大きな人はあまりいませんね。

日本人は農耕民族で、穀類を中心とした食生活を行ってきました。
欧米人の多くはもともと狩猟民族で、肉を中心とした食生活を行ってきました。
そのため欧米では日本に比べて動脈硬化や脳梗塞などの病気になる人が多いようです。

アラキドン酸の重要性を感じているのか、最近では、欧米人も和食を好むようになりました。
欧米にもどんどん和食を広めたいですね。