高血圧の症状をアラキドン酸で防止する

脂肪酸というと身体に悪いもののような気がしてしまいますね。
でも、全ての脂が身体に悪い訳ではありません。
脂は健康的な身体をつくるために必要な成分なのです。
脂肪酸には肉の脂などに含まれている飽和脂肪酸と、魚の脂などに含まれている不飽和脂肪酸とがあります。

飽和脂肪酸はたくさん摂りすぎると動脈硬化をまねいてしまいますが、一価不飽和脂肪酸は動脈硬化を予防してくれるはたらきがあります。
多価不飽和脂肪酸はLDLコレステロール(悪玉コレステロール)を調整して正常にしてくれる働きがあるそうです。
ただし、同時にHDLコレステロール(善玉コレステロール)も下げてしまうので注意が必要です。

アラキドン酸は多価不飽和脂肪酸の仲間なので、安易にサプリメントで補給する事はお勧めしません。
不飽和脂肪酸もバランスよく摂取する事で、身体の中でうまく働いてくれるのです。
オメガ3と言われる多価不飽和脂肪酸(αリノレン酸・エイコサペンタエン酸・ドコサヘキサエン酸)とオメガ6といわれる多価不飽和脂肪酸(リノール酸・アラキドン酸・γ-リノレン酸)は1:4で摂取することでうまくバランスがとれた状態となり、身体に良い働きをしてくれます。

黒豆の煮汁を飲むことで高血圧の症状をやわらげる効果があると流行ったことがあります。
これは単なる民間療法ではなくて、実は科学的に正しい方法でした。
黒豆の煮汁には、リノール酸やリノレン酸などが豊富に含まれています。

成人の身体の中ではアラキドン酸を代謝で生成する事ができますが、材料となるのはこのリノール酸やリノレン酸なのです。
血管の細胞の壁にあるリン脂質がアラキドン酸に変わり、このアラキドン酸がさらにプロスタグランジンを生成します。

このプロスタグランジンには血液をさらさらにする働きがあるので、血管の中に溜まったコレステロールを洗い流してくれるというわけです。
人の身体の中では心臓のポンプの働きで新しい新鮮な血液と古い血液が循環しています。
血圧とは心臓から送り出された血液が血管の壁を押す力のことで、心臓の収縮期の血圧が「上」の血圧、心臓の拡張期の血圧が「下」の血圧と呼ばれています。

高血圧というのは、なんらかの原因で常に心臓が緊張状態にあって、一生懸命血液を送り出しっぱなしの状態をいいます。
原因のひとつに「動脈硬化で血管が狭くなっている」ということがあり、不飽和脂肪酸を食事に積極的に取り入れると、血液自体が血管をさらさらに掃除してくれるので動脈硬化の改善につながるのです。